第2話「育児の方向性」
音楽の方向性が違うので解散します!
それぞれが歩む道を見つけたので、ここからは別々の道に進みます!
大好きだったグループが解散宣言をして、「マジで?夢なら覚めてくれ!」というぜつぼー感を味わったことはあるだろうか?
ちなみに僕は、初めてライブに行くまでに好きになったグループが、たった1年くらいで解散したことがある。なんとも切なかった記憶は、きっと爺さんになっても残っていることだろう。
誰かと一緒に並んで人生の旅路を歩くというのは意外に大変なものなのだろう。
音楽なら解散もやむなし。
だけど、夫婦じゃあそう簡単にはいかない。
解散なんかまっぴらごめんである!
そもそも方向性とはどうやって生まれるのだろうか? 今日はそのあたりを整理をしながら、最終的にはヨス家の状況に落とし込んでみようと思う。
目的があるから方向性が定まる
人はそれぞれ意識している強弱があれど、目的を持って行動していると思う。この目的を持つというのが重要だ。目的という旗印があるから、今何をすべきか方向性が生まれるのだ。
例えば……
目的:大学に受かりたい。
目標:だから1日△時間は勉強しよう。
目的:フルマラソンを走りたい。
目標:だから毎日△kmを駆ける練習をしよう。
目的があるからこそ、頑張る方向性が定まり、達成する手段が思い付くという流れだ。
逆に目的がないまま、頑張ろうと考えても、何を頑張るんだ?と自問自答することになる。まずやることが思いつかない。仮に頑張ることだけいくつか思い付いても、
「とりあえず走り込むかあ」
「とりあえず勉強しようかなあ」
目的という旗印がないとやがて、なんのために頑張ってるのかわからなくなり、そのうち「まあ、やらなくてもいっか!」となりやすくなる。
これを読んでいるあなたも似たような経験がないだろうか?
とりあえず日記をつけてみようかな? という思いが、どれだけの三日坊主なノートを生み出したことか……
方向性と集団について
つまりグループにおいて方向性が違うというのは、目的が違うとも言い換えられそうだ。
音楽の方向性が違うから解散! というのは、グループにおけるメンバーの目的がずれてしまうから起こるのだろう。
グループ結成当所、最初の目的はメジャーデビューが目的だった。
でもメジャーデビューを達成したら、
Aさんの次なる目的は
「東京ドームで公演したい。どんどん名を売りたい。いつか海外に名を轟かせたい」
Bさんの次なる目的は
「自分らを支えてくれた人たちに恩返しをしたい。地元を愛し、地元に愛される音楽を作り続けたい」
うーむ、方向性がどことなく違うわけで、このまま進むと二人の思いがぶつかり合うことも増えそうだ。
個人での目的は自分の思うままに修正ができる。
しかし相手がいる場合にたてる目的は、そうもいかない。一歩を踏み出す前に、きちんと話し合いをして、集団における目的の共有化が必要なのだろう。
これは集団がある程度の足並みを揃えて進むのに欠かせないはず。
つまりヨス家夫婦間でも目的の共有化をせねばなるまい。
ヨス家夫婦での目的と目標
そうなればやることは一つだ。夫婦での話し合いである。
いろんな意見がでたけれど、ざっくりまとめると
目的:夫婦でちゃんと赤ちゃんに向き合って、楽しい家庭を築きたい
ということになった。
目的が定まれば、どんなことをしていくかと目標も出てくる。
目標:
- 赤ちゃんに起きたことを「こんなことあった~」と話して共有する。
- 赤ちゃんとたくさんスキンシップをしていく
- 育児以外のもろもろ(家事等)を分担して、それぞれが赤ちゃんに関わる時間を増やす。
- 頑張りすぎて潰れないように気をつける。
よしよし、随分と案が出てきたぞ。
それにしても「頑張りすぎて潰れないように気をつける」とは嫁の意見だが、たしかにごもっとも!
僕らが笑顔も尽き果てるぐらい疲労してたら、それこそ本末転倒だものね。
なんともハッとさせられる一言でした。
それではまた次回!
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